Q1.【返済条件変更】
売上げの急減により資金繰りが苦しく、借入れのある金融機関に対する元金や利息の支払の負担が重い場合、どのように対処すればよいでしょうか?
A.全銀協及び金融庁から各金融機関に対して、事業者の資金繰りに支援するよう要請が発出されており、金融機関は返済条件の変更について協力的です。
不採算事業の撤退・縮小や固定費の節減等を通じて、事業の継続の見通しを明確にし、会社を清算してたたんでしまうよりも、事業を継続して再建を図る方が、弁済額や弁済率の上で利益となることについて、金融機関に説明し、理解を求めることが必要です。
金融機関も事業者からの申し出がない以上検討できませんので、以下の資料を準備いただき、できるだけ早く申請をしてください。
【必須準備資料】
・売上が減少していることを示す資料
・売上金が入金される通帳
・売上伝票
・週次や月次の受注一覧
【任意準備資料】
・月次で決算を行っている場合は、今年度の期初から直近までの月次決算書
・資金繰り表、日繰り表
金融機関との話合いによる解決が、資金繰り上の時間的な制約・逼迫や、金融機関の不同意等により困難である場合には、裁判所における法的整理を視野に入れた検討が必要です。